• En
  • /
  • Jp
  • ますます活用が広がるAI(人工知能)について知ろう!

    2016.11.30
    • Share
    • Twitter
    • Google+
    • はてなブックマーク

    introduction

    近年、AI(人工知能)の実用化が進み、今は第三次AIブームだと言われています。AIは予想よりも遥かに早く進化していて、進化の度合いも私達の想像を超えています。
    そんなAIとは一体何なのか?その歴史から私達の生活に活かされた実用例、また現在のAIブームの火付け役となった最新技術まで紐解いてみましょう。

    目次

    1-1.AI(人工知能)の概要 1-2.AIの歴史と変遷 1-3.AIの分類 「特化型」「汎用型」 1-4.AIの4つのレベル 1-5.AIのこれから 1-1. AI(人工知能)の概要
    1-2. AIの分類 「特化型」「汎用型」
    1-3. AIの4つのレベル
    1-4. AIの4つのレベル
    1-5. Future of AI
    2-1. まとめ

    AIの概要

    AIとは、人間が行っている知的作業をコンピュータを使って行えるようにしたソフトウエアやシステムのことを言います。私たちに身近なものとしてはiPhoneに搭載のSiriや、ソフトバンクが販売しているロボット型のPepperなどでしょうか。今一番ホットなAIといえば、先日世界最強の棋士を破ったGoogleのAlphaGoかもしれません。その他にも検索エンジンでの検索結果の最適化やまた株取引など多くの分野で急速に実用化が進んでいます。

    • siri

    • pepper

    • AlphaGo VS Lee Sedol氏

    AIの歴史と変遷

    • ここで少しAIの歴史について触れておきましょう。
      AIという言葉が使われ始めたのは1950年代後半から。パズルゲームの解を求めたり自然言語処理の研究が始まりました。この1950年代後半から1960年代は第一次ブームと呼ばれます。

      次のブームが1980年代。人間が持つさまざまな知識をコンピュータ上で体系化し、それによって問題解決を支援する「エキスパートシステム」の開発などの研究が進みました。

      そして現在の第三次ブーム。機械学習やディープラーニングなどの技術により、これまでよりもAIの適用範囲が飛躍的に広がり精度も向上しました。これにより実社会で多くの問題解決に実際に使われ始めたことが今のブームにつながっています。

    • 1980年代エキスパートシステムを導入した
      野球ゲーム「Earl Weaver Baseball」が発売

    1-3.AIの分類 「特化型」「汎用型」

    AIには「特化型」「汎用型」があります。

    特化型は、何らかの特定の課題を解決したり、特定の目的の達成のために開発されたAIのこと。AlphaGoや株取引のサポート、自動車の自動運転向けのAIなどが特化型です。

    汎用型は、1つのAIで人間が直面するさまざまな課題を解決できるタイプのものです。残念ながら汎用型はまだSF映画の中にしか登場していません。

    • 特化型例:自動運転システム イメージ

    • 凡用型例:映画「スターウォーズ」よりR2-D2とC-3PO

    1-4. AIの4つのレベル

    AIは、そのレベルの次のような4段階に分けることができます。

    • ・レベル1 – 単純な制御プログラム
      単純な事象に対してあらかじめ決められた反応や動作を行うレベル。エアコンの温度制御などが該当する。

    • 実用例:エアコン温度制御システム

    • ・レベル2 – 対応パターンが非常に多いもの
      あらかじめ決められた反応だが対応パターンが非常に多いもの。AlphaGoなどのゲーム向けやロボット掃除機向けなどが該当。

    • 実用例:お掃除ロボット

    • ・レベル3 – 対応パターンを自動的に学習するもの
      機械学習などによって、データソースからAIが対応パターンを自ら学習するもの。
      代表的なものには検索エンジンが挙げられる。パターンを識別するための切り口である「特徴量」は、人間が事前に設定する必要がある。

    • 実用例:検索エンジン

    • ・レベル4 – 対応パターンの学習に使う特徴量も自力で獲得する
      ディープラーニングなどによって特徴量自体も自ら見つけ出すことができるレベル。現在考えられるものでは最も高度な(賢い)タイプ。

    • 実用例:画像認識

    1-5.AIのこれから

    • それではAIはこの先どういうモノになっていくのでしょうか?
      AIはこれからも活用範囲をどんどん広げていくと思われます。例を挙げればきりがありませんが、自然言語によってタスクをこなす「チャットボット」感情認識による安全運転支援などの実用化が進められおり、さらにクリティカルな医療分野や金融分野などにも適用範囲を広げていくでしょう。

      しかしAIの未来は明るい話ばかりでもありません。「AIによって失われる職業」に関する論文が米オックスフォード大から発表され大きな衝撃を与えたのは記憶に新しいところです。
      その真偽はさておき、AIは「人の仕事のあり方」に大きな変化をもたらすことにつながっていくと考えられます。

    2-1. まとめ

    ゲームの解を求めることから始まったAIは、今では「自ら学習する能力」まで身に付けました。人の運命と同様にAIの行く末を占うことは困難ですが、今後AIが人の能力をさらに拡張させていくことは確実です。

    さらにAIを進化させるには、機械学習やディープラーニングなどに代表される洗練されたテクノロジーが今後も必要になります。直接AIの開発に携わらなくても、そのようなテクノロジーの動向を追っておくことでAIの未来を垣間見ることができるかもしれません。